「ワルがままに」NBA史上最恐リバウンダーデニス・ロッドマンの自伝

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 NBA史上屈指のリバウンド王、そしてその奇抜なキャラクターで世界中のNBAファンからジョーダンに匹敵する人気となったロッドマンの半生を綴った一冊。スラムダンクの花道のモデルとしても有名ですね。歯に絹着せぬロッドマンらしさ全開の軽快な口調で80〜90年代のNBAの裏舞台を教えてくれることはもちろん、「既存の社会的な規律に盲目的に従うべきではない事」、「他者とは違う自分なりの強みを見つけ、磨き上げる事の重要性」を学ぶ事ができる一冊。

デニス・ロッドマンの「ワルがままに」―NBAを変える男 (日本語) 

目次

スポーツ選手の自伝としては異例の驚異的ヒット作

「ワルがままに」は1996年に発行され、全世界で大ヒットを記録した作品です。

 発行されてからかなりの月日が経っていましたが僕は高校生の時に初めてこの本に出会い、当時は全身を貫かれるほどの興奮を感じたことを覚えています。

 社会に様々あるかしこまったルールのうえで、当たらず触らずやっていくのが大人の安全な生き方だとしたら、果たしてそれで本当に幸せなのだろうか。

 ロッドマンの実体験からくる生きたメッセージにNBAファンになりたてだった僕は影響され、その後30代半ばの社会人となった今でも僕のバイブルの1冊です。

本音を隠さないぶっちゃけトーク満載

 ジョーダンやデビットロビンソン等のNBA選手やマドンナとの恋愛についてなど、数えるとキリがありませんが、最初の数ページ目からこんな爆弾発言。

 「サンアントニオの連中、とりわけポポビッチは俺のケツにキスすべき」

 少し前まで自分の監督でありあの名将のポポビッチに対して、この発言笑

 一方でその後ブルズで一緒になったフィルジャクソン監督のことはべた褒め。

 「俺は意外だった。予想もせぬことだった。理解してくれる人がいるのか?俺を理解してくれる監督がいるのか?ある一つの思いが湧き上がってきた。やっと出会えた」

 ロッドマンがこのような気持ちに慣れたエピソードが気になる方は是非本を読んでみてください^^

ロッドマン語録とその裏にある苦悩・挫折・そして戦略と弛まぬ努力

苦労するのが嫌いな、なんでも銀のお盆に載せて差し出されるものと期待している有名大学出の選手とは違う

 26歳でNBA入り、無名からの遅咲きデビューだったロッドマン。

 練習姿勢からして、貧しい環境で育った彼だからこそのハングリー精神が、活躍を支える原動力だった。

NBAに入るまでにあらゆる努力をしてきた奴もいるだろうが、入った後で、必死の戦いも仕掛けずに、何も目立つようなことなく消えていく選手をたくさんみてきた。だから、NBAに苦労して留まる方法、ディフェンスとリバウンド、誰もが好んでしたがらない2つを得意分野とする決心をした

 ただハングリーなだけではなく、ロッドマンには緻密さ、合理的な考えがあった。

天性の身体能力だけに頼った慣れゆきの選手生活ではなく、周りとは違う観点で戦略をたて思考錯誤する姿勢。

 それは様々なスポーツで頂点を極めた選手に通じる要素だと思う。

俺はNBAの花形を押さえ込むのが好きだった。ゲーム全体で20とくてん、あるいはそれ以上得点するかもしれないが、俺の狙いはこうだ。いよいよ最後のショットとなったときに、やつらが、自分の仕事ではなくて俺の事が気になるようであれば良い

 まさに。目的と勝負どころを明確にする事、重要です。

俺はみんなにきく。なぜあんなは俺のプレーを見にくるのかと。ほとんど同じ答えが返ってくる。「それは面白いからだよ」 俺はダンクなど派手はプレーで注意を引きつけようとはしない。ただルリバウンドは死ぬ気でとる、ルーズボールには飛びつくと言った具体に、本来持ちうる全力を出し切るだけだ。ゲームを見にきて、ママ・パパ、僕はあのグリーンのヘアをした選手が好きだよ、という小さな子供のためにプレーするのだ

 何か一流のマーケティングのように、ターゲットの差別化と自分ならではの価値を追求する姿勢であり、情報が溢れサービスが均一化した現在にこそ尚更、ロッドマンから学ぶことは多い気がします。

まとめ

度肝を抜く奇抜な外見や行動ばかりが先行し、悪童のイメージが強いロッドマンですが、その実、貧困・差別といった過酷な環境の中で育ち、NBA選手となった後でもメディアや世間から偏見を浴びせられた苦労人です。

 死をも覚悟する激しい内面的な葛藤の末、唯一無二のロッドマンが産まれ、世界中が彼に夢中になりました。

 私含め、今でも根強いファンが多いロッドマンの伝説の自伝、まだ読んんだことのないかたは是非一度読んでみることをおすすめします。

 ワルがままに 自分らしくいこうぜ という気持ちにさせてくれること間違いなしの一冊です。

デニス・ロッドマンの「ワルがままに」―NBAを変える男 (日本語)